美容通の友人の話ですとどんなに高級な化粧品を使ってもコットンや手のひらでは肌の奥深くまで浸透させるのは無理ということです。

とくに最近話題のビタミンC誘導体はそのままでは肌の深部までは届きません。

ちなみにビタミンC誘導体とは最大の美容成分と言われているビタミンCを肌に浸透しやすいように誘導体にしたものです。

抗酸化作用や美白効果が高いビタミンCですが、従来のものは分子が大きく肌に浸透しにくかったのです。

不安定だったビタミンCを浸透しやすくしたのがビタミンC誘導体ですが、さらに肌の深くへ浸透させるためにはイオン導入が必要となります。

イオン導入という言葉よく聞きますが、一体なんなのでしょうか。私たちの肌の内側の角質部分は酸性ですが、さらにその奥はアルカリ性となっています。

また二つの層の間には電気の膜があって、これに阻まれてビタミンCなどの美容成分は浸透しません。

イオン導入を行うことで肌の奥へ微弱な電流を流し、角質層を中性に傾けることができます。そうすることで浸透を妨げていた膜の働きが弱まり、ビタミンCが肌の奥深くへ浸透します。

同時にイオン導入による電流がマイナスイオンを帯び、ビタミンCもマイナスイオンのためお互いが反発し、より奥深くへビタミンCが届けられることになります。

手やコットンを使用したときよりも10倍ほど浸透力が高いと言われています。このイオン導入器最近では市販のものもいろいろ売られています。

しかし、やはり市販のものは美容皮膚科で使用されているものに比べると効果が低いと言われています。

それならやはり美容皮膚科で施術を受けた方が、確かな効果と即効性を期待できますよね。

例えばあるクリニックではイオン導入によって各種ビタミンを通常の100倍近い浸透率で肌の深層部へ届けることができると宣伝しています。

また光治療やピーリングと一緒に行うことで角質が除去され、より浸透しやすくなった状態でイオン導入を行うことができます。

さらにクリニックによってはこれまでイオン化が難しいと言われていたビタミンE、肝斑に効果的なトラネキサム酸、通常のビタミンC誘導体よりも浸透力の優れたAPPSなどのイオン導入も行っています。

自分の肌に必要な成分を選ぶことができるのが嬉しいですね。

イオン導入の流れですが、まずはカウンセリング後、洗顔でメイクなどの汚れを落とします。

その後、症状に適した成分が含まれたマスクをして、ローラー状の機械でイオン導入を行います。とくに痛みなどを伴うことはありません。

施術は10分から20分程度で、2週間に一度治療を受けることで効果を実感することができます。

イオン導入はそれ自体で劇的に症状を改善するというよりは、ピーリングやフォトフェイシャルなどの効果を高めるために一緒に組み合わせたい治療法ですね。

クリニックではセット割引を実施しているところもあるのでチェックしてみてください。