一昔前はガングロなどという言葉が流行り、若者はみんな真っ黒に日焼けしていましたが、現在は老いも若きも空前の美白ブームです。

私はアジアに住んでいたことがあるのですが、アジアでも色白を崇拝する傾向が強く、色が白いほど美人と思われています。

シミやくすみのない透明感のある肌は永遠の憧れですが、歳をとってくるとなかなかそうもいかないのが現実です。

シミやくすみを解消して美しい肌を取り戻すためにはわらをもつかむ思いですが、美容皮膚科で処方される美白クリーム、ハイドロキノンをご存知ですか。

ハイドロキノンは「肌の漂白剤」とも呼ばれていて、シミの原因となるメラニンを破壊するだけではなく、将来的にシミを作る可能性のあるメラニン色素をも軽減してくれます。

美白成分としてはビタミンCが有名ですが、ハイドロキノンにはその10倍以上もの効果があると言われています。

またビタミンCはすでにあるシミには効果が弱いですが、ハイドロキノンは今あるシミにも効果を発揮します。

ハイドロキノンは海外では一般的な美白クリームとして使用されていますが、日本では使用方法が難しいため解禁となったのはごく最近です。

以前は医師の処方箋なしでは購入できませんでしたが、現在ではハイドロキノンを含んだ化粧品も流通しています。

ただし、濃度の高いものはやはり医師の診断のもとで使用した方が安全であることに変わりありません。

ハイドロキノンクリームは商品によって濃度が異なります。1%~3%はとくに問題ありませんが、4%~5%になると刺激が強く肌がぴりぴりしたり赤くなったりします。

ハイドロキノンを使用する際は直射日光を避け、日焼け止めを塗ることが鉄則です。またハイドロキノンはとても酸化しやすい成分なので冷蔵庫などに保管してください。

ハイドロキノンは長期使用することで部分的に白くなる白斑を引き起こすことが稀にあります。

ハイドロキノンと併用すると効果が高いトレイチノンというクリームもあります。トレイチノンを使うことで肌が全て剥け、強力なターンオーバーが起こります。

赤くなったり、かゆみや痛みを伴うことになりますので、医師の指示のもとで行うことになります。ただし、その効果は絶大で数カ月我慢すると肌が見違えるように生まれ変わるそうです。

ハイドロキノンに次いで最近人気が高まっているのがルミキシルです。ルミキシルはハイドロキノン同様に強い美白作用があります。

ルミキシルの特徴は長期間使用しても白斑にならないことやハイドロキノンよりも美白効果が高いことが挙げられます。

同じシミでも肝斑にお悩みの方にはトラネキサム酸がおすすめです。肝斑はレーザー治療などで取り除くことができません。

トラネキサム酸は飲み薬でメラノサイトの働きをブロックしてくれます。まずは医師に一般的なのシミなのか肝斑なのか診断してもらいそのうえでどのような塗り薬や飲み薬が効果的なのか判断します。

強い薬は効果も高いですが、その分使い方にも注意をしなければならないことをお忘れなく。