ニキビは思春期が終わると症状が軽くなっていきますが、その後はニキビ跡に悩まされることもあります。

ニキビ跡にはいろいろな症状がありますが、どれもなかなか手ごわいものばかり。

ニキビを無理につぶしたりすると肌の深層まで傷つけクレーター状の凹凸が残ってしまうことがあります。人気芸人などでクレーター肌の方がいますよね。

その他にも赤や茶色に色素沈着してしまったり、過剰な皮脂によって毛穴が開きそこに汚れが溜まって黒ずみなってしまうこともあります。

ニキビの炎症がおさまった後もこれらの症状はずっと続くものなので場合によっては一生悩まされるケースもあります。

若いころにできてしまったニキビ跡をどうにかして治したいと思っている人は少なくありません。

化粧品や美顔器では治らなかったニキビ跡を唯一改善してくれるのが美容皮膚科と言っても過言ではないでしょう。

まずはクレーターと呼ばれるニキビによる肌の凸凹に対してどのような治療を行うことができるのかみてみましょう。

前述の通り、肌のでこぼこはニキビによる傷が真皮まで達しているため修復されず残ってしまった部分です。

爪などでニキビを傷つけ、細菌が入ってしまったため傷が悪化してしまったケースもあります。

ニキビ跡の治療に一般的に使用されるのがフラクショナルレーザーです。フラクショナルレーザーとは肌に目には見えない小さな穴をあけ、組織が再生しようとする力を利用して、肌の細胞を修復する機械です。

修復の際にはコラーゲンが増え、ニキビ跡の改善や毛穴の収縮などに効果があるほか、アンチエイジング効果もあります。

フラクショナルレーザーは日々進化し、一度に皮膚の浅い部分と深い部分を照射できる機械によって以前のものよりたるみにも効果があります。

また炭酸ガスレーザーを照射できるものもあり、ニキビ跡や毛穴に効果を発揮しています。

フラクショナルレーザーは多くのクリニックが導入している一般的な美容機械ではありますが、最新のものほどダウンタイムが少なく、肌への負担も軽減されています。

ニキビ跡のもう一つの悩みといえば色素沈着です。色素沈着はニキビの赤みを放置することで皮膚が茶色く変色してしまうことです。

色素沈着にはやはりビタミンやヒアルロン酸の導入が欠かせません。高濃度のビタミンCにはコラーゲンの生成を促進する働きがあるほか、抗酸化作用や美白作用、皮脂の過剰な分泌を抑える作用などがあります。

これらの美容成分はイオン導入などの特別な機械によって肌の深層まで浸透させることができます。いくら表面ばかりに乗せても意味がないのです。

その他にもピーリングなどで肌の古い角質を除去し、肌の再生を促すことも基本的な治療法となります。

ニキビに効く化粧品や医薬品は多く市販されていますが、すでにできてしまっているニキビ跡を化粧品で治すのは少し難しいかもしれません。

ニキビ跡の治療法はクリニックによって異なりますので、まずはカウンセリングを受け、肌の状態をチェックしてもらうことから始めるといいと思います。